GWに予定がないなら、読書しようよ!~2022年本屋大賞ノミネート作品と、本屋大賞の歴史とか~
2022年本屋大賞受賞「同士少女よ、敵を撃て」
去った4月6日に、2022年本屋大賞の発表がありました。
発表の様子はYouTubeでもライブ配信され、全国の書店員、そして全国の小説ファン注目の1日となりました。
大賞受賞作は、逢坂冬馬(あいさか とうま)さん作の「同士少女よ、敵を撃て」が受賞。
しかもデビュー作で受賞って凄いです!
ざっくり同作品のあらすじを書くと、独ソ戦が激化する1940年代、女性だけで編成された狙撃小隊に属する「セラフィマ」の物語り。
彼女が目にする「真の敵」とは・・・って感じです。
近年では大賞受賞作が軒並み映画化されていますので、この「同士少女よ、敵を撃て」も、今後が楽しみな作品ですね。
そもそも本屋大賞とは?
本屋大賞は、全国の書店員が「いちばん売りたい本」「ぜひ読んでほしい本」「おすすめしたい本」を投票し、最も票を集めた作品が大賞を受賞します。
本屋大賞は2004年に創設されましたが、これには、作家の横山秀夫氏による“直木賞決別宣言”が深く関わっているそうです。
横山秀夫氏は2002年に「半落ち」を発表し、数々の賞を受賞。
2003年下半期の直木賞も確実視されていましたが、その直木賞ではまさかの落選(ちなみにこの時の直木賞は「該当作品なし」となっています)。
選考委員に落選の理由を不服とし反論するのですが、選考委員からはなにも反応がなく、これにより、今後一切直木賞との関係を断つと宣言しました。
当時、半落ちの直木賞受賞を確信していた多くの書店員の皆さんは非常に残念がっていたそうです。
これがきっかけとなり「俺達の手で賞を作ろう!」とNPO法人本屋大賞実行委員会が発足され、現在に至ります。
本屋大賞を運営するのは、(株)本の雑誌社(目黒考二・椎名誠らが設立)から生まれたNPO法人本屋大賞実行委員会である。浜本茂代表に発足の経緯を聞いたところ、直接の引き金となったのは、2002年に文壇を揺るがせた横山秀夫の直木賞訣別事件という。
芥川賞、直木賞、本屋大賞の違いと映画化された作品
私個人の意見も含めながら、ざっくり解説します。
・芥川賞
純文学なので、難しい表現があったりして、読書初心者には少し難しい、とっつきにくいという側面があります。
映画、ドラマ、アニメ、漫画などに、「あ~おもしろかった!」で終わらずに、「作者は何を伝えようとしているのか?何を表現したかったのか?」と深く考えることが好きな人には向いています。
選考委員会は実際の作家さんで構成されています。
映画化された受賞作
・蛇にピアス(金原ひとみ)・火花(又吉直樹)・苦役列車(西村賢太)など
・直木賞
いわゆる「大衆文学」で、エンタメ性が高い。と、言われています。
とりあえず、「おもしろい!」「ハラハラした」「泣いた」など、深く考えるよりも、読んだまんま楽しむって感じです。
エンタメ性が高いだけあって、映画化された作品は芥川賞より多い印象で、またヒットしやすい傾向があると思います。
選考委員会は実際の作家さんで構成されています。
映画化された受賞作
・鉄道員(浅田次郎)・容疑者Xの献身(東野圭吾)・何者(朝井リョウ)など
・本屋大賞
ノミネートされる作品は直木賞に近いのですが、「君の膵臓を食べたい」のようなライトノベル風な作品もノミネートされるなど、幅広いジャンルや作風を取り扱っている印象です。
個人的には読書初心者におすすめできる作品が多いと思います。
全国の書店員の投票によって大賞が決まります。
映画化された受賞作
・羊と鋼の森(宮下奈都)・博士の愛した数式(小川洋子)・告白(湊かなえ)など
読書初心者は、とりあず本屋大賞ノミネート作品を読もう!
わかりやすく、ダイレクトに心に響く内容の作品が多いことから、読書初心者には本屋大賞にノミネートされた作品をオススメしたいです。
GWに予定もなく家でゴロゴロするぐらいなら、これを機に読書をしてみませんか?
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ということで、これを読んで頂いている皆さんも、読書で世界感が広がってくれるといいな~と願っています。
今回は長くなってしまいましたが、最後までありがとうございました。
この記事があなたの役に立つことを祈っています。
では、おやすみなさい。
~あとがき~
私はあまり多く小説は読みませんが、第1回本屋大賞を受賞した「博士の愛した数式」は大好きで、今でもたまに読み返します。
近年では2020年に大賞に輝いた「流浪の月」と、同年ノミネート作品の「ライオンのおやつ」が好きで、特に「流浪の月」が松坂桃李&広瀬すずで映画化され(しかも監督が「怒り」「悪人」の李相日監督!)、来る5月13日に公開されます。
とても楽しみです!
以上!
価格:770円 |